インプラントQ&A

インプラントQ&A

インプラントって何ですか?

インプラントとは、失ってしまった自分自身の歯の代わりとして、チタン製の人工歯根を顎の骨に植立し、その上に人工の歯を作成し噛み合わせを回復する治療法です。固定式のため、ガタついたりすることがなく、自分の歯のように噛めるようになります。

インプラントと入れ歯って、どのように違うのですか?

一番の違いは、取り外しができるか、出来ないかの違いです。入れ歯は、自分自身で取り外しができるのですが、食事や会話の時にも動いてしまうことで、不具合が生じることがあります。また、噛み合わせの力が伝わりにくいという欠点もあります。インプラントは、固定式の歯ですから、動いてしまうことが無く、食事や会話のときも、自分自身の歯と同じような感覚で使用することが可能です。

インプラントとブリッジって、どのように違うのですか?

前後に自分自身の歯が残っている場合には、インプラントだけでなく、ブリッジで噛み合わせを回復させることが可能です。ただ、自分自身の歯を削って被せるようにしますので、残る自分の歯にとっては、あまり理想的な治療法ではないと考えております。また、かみ合わせの力も、支えの歯にかかってくるため、土台の歯(支台歯)の寿命が短くなる傾向にあります。インプラント治療では、歯を失った部分に独立した歯を作る感じとなりますので、前後の歯はもちろん、他の部位の残された歯への余分な負担を一切かけることがありません。

インプラント治療に年齢制限はあるのですか?

高齢だからと言ってインプラントができないことはありません。80歳を過ぎてのインプラント治療も一般的に行われています。ただし、顎の骨にインプラントを埋入するため、顎の骨が完全に成長し終わっている必要があります。一般的には16歳以上が安心と言われているようです。ただし、個人の成長の度合いによって適応年齢は前後します。

歯科医院で器具や、設備が本当に消毒されているのか心配です。

ご心配されるのももっともだと思います。実際、各医院によりその消毒の方法やレベルはまちまちだからです。当院では治療器具の滅菌パック化を行っております。また、消毒専任スタッフが予洗から、自動洗浄器、超音波洗浄による消毒をへて、患者様一人一人分に分けて滅菌パックに封入し、オートクレーブ(自動高圧蒸気滅菌器)により滅菌を行います。滅菌ができたパックは患者さまの目の前ではじめて封が開けられますのでとても安心です。また、消毒が難しい器具はディスポーザブル(使い捨て)になっています。

インプラントの手術は痛くないのですか?

インプラント手術はほとんどの場合、局所麻酔にて行います。ほとんどの患者さんが『歯を抜くよりも痛くなかった』『家に帰ってもほとんど痛くなかった』『痛み止めも飲まなかった』と言って下さいます。個人により差はありますが、ほとんどの場合、痛みは少ないです。

骨に埋め込むインプラント体の金属は安全ですか?

インプラントで使用する金属は純チタンまたは、チタン合金です。チタンは「生体親和性」が高く、金と同じようにアレルギーを起こすことが非常に少ない金属です。「生体親和性」とはからだにとって、なじみやすい物質のことだと言えます。当然発がん性もありません。人工関節に使われているのも現在はチタンです。関節のように支えるだけでなく動きのある部位にも使える優れものです。

インプラントの手術は、どの位の時間がかかるんですか?

骨の状態やインプラントの本数 難易度によりますが、多くの場合30分〜60分程度で終わります。手術が難しい場合などは60分以上かかる場合もあります。

アゴの骨が小さくても、治療は可能ですか?

現在サイナスグラフト(上顎の骨を増やす手段)などのさまざまなGBR法(骨を増やす処置)が開発されています。専門的な技術を持つ医院であれば、骨を増やして空洞を埋めるインプラント治療を行うことができます。

歯周病(歯槽膿漏)なのですが、インプラントは受けられますか?

インプラント治療の前提として、歯周病の急性症状が無いことが挙げられます。歯周病が治癒した状態からインプラントを進めていくことが望ましいのです。歯と体の健康のためにまずは歯周病治療から始めましょう!!

インプラントにすると、以前のように何でも食べられるようになるんでしょうか?

インプラントは、骨に結合したインプラント体に噛む力が直接伝導されるので、入れ歯やブリッジとは異なって噛む感じが天然歯に近いと言われております。何でも噛めるか、ということに関しては、かみ合わせの関係や、噛み癖もあるので、確実に何でも噛めるようになるとは、確約できるものではありませんが、インプラント治療を受けられた患者様は皆様、良く噛めるようになったと言われております。

インプラントはどれ位の期間もつのでしょうか?

インプラントは、インプラントのチタンと骨のカルシウムが結合します。1度骨と結合したインプラントが失敗する原因は、細菌の感染と自分自身の噛む力の負担加重によるものです。ですから、正しくかみ合わせを調整して、細菌をコントロールしておけば一生持たせることも可能です。ちなみに10年間の成功率は95%くらいで、これはブリッジや入れ歯の成功率よりもはるかに高い数値です。

外観から見て、インプラントをしている事が分かってしまうんでしょうか?

骨の形態にもよるのですが、極端に骨が薄い場所にインプラントを植立した場合や、インプラント治療後、インプラント周囲炎になってしまった場合、インプラントのネック部分が露出するケースがあります。そのような場合には、審美的に、インプラントのネジ山が出てしまうこともあるのですが、基本的には、インプラントの周囲の骨が健全に保たれているかぎり、外観でインプラントをしていることがわかってしまうような仕上がりにはなりません。

インプラントのメリットを教えて下さい

インプラントの一番のメリットは、残された自分自身の歯に余計な負担をかけなくて済むことだと思います。歯を失い、そのままにした場合、周囲の歯が移動してしまったり、噛み合わせがずれ、顎関節症に過度な負担が掛かってしまうことがあります。インプラントを入れることで、これらの問題を防止することができます。また、ブリッジや入れ歯で噛み合わせを回復する場合には、残る歯や、口腔粘膜に咬合力がかかり、余分な負担を受ける組織に無理が続くことで、新たな疾患を生むという悪循環が考えられます。インプラントを行うことで、この悪循環を断つことができ、新たな問題発生を防ぐことができる最も安全で予知性の高い治療と言えます。

インプラントのデメリットを教えて下さい

外科手術が必要なことと、保険適応外の治療となり自費治療費として費用がかかることです。

インプラントの治療中、歯は無い状態になるんでしょうか?

少数歯の欠損で、審美的に問題ない場合には、治療期間中、歯を入れないままにしておくこともあります。ただ、前歯の場合や、噛み合わせでどうしても歯が必要なケースでは、仮の歯を作成し、セットしておくようにしております。多数歯欠損の場合には、機能回復という点で、問題が無いか慎重に判断し、インプラント治療に悪影響が出ない範囲での仮の歯を入れるようにしております。具体的には、症例毎に、治療期間中の仮の歯の状態を検討するようにしておりますので、不安なことなどありましたら、事前にご相談ください。

実際のインプラントの成功率ってどの程度なのですか?

インプラントの成功率は、衛生管理、術者の技術によって異なると思いますが、一般的に上顎で90〜93%(10年間、喫煙習慣なし)、下顎で95〜98%(10年間、喫煙習慣なし)というデータです。当院では2005年〜2011年のデーターで上顎96%、下顎98%の成功率です。

インプラント治療に保証ってあるのですか?

当インプラントセンターで行う、インプラント治療には5年間の治療保障があり、保障期間内にインプラント体にトラブルがあった場合 100%医院負担で再治療を行いますので、患者様に費用はかかりません。